こんにちは。広川町地域おこし協力隊の、山本千聖です。
ひろかわ新編集のブログがスタートです。これまでもfacebookとInstagrumで活動のお知らせなどしてきましたが、新たにスタッフそれぞれが発信する場を設けることにしました。活動の動きと合わせて、広川町での生活のことなどについても書いていけたらと思っています。

まず最初の投稿として、自己紹介を含めながら、現在行っている和綿の栽培について少しご紹介させてもらいます。!

今年の1月、私は広川町に地域おこし協力隊として着任しました。
それまで地元の神奈川県川崎市で生活し、幼い頃からの夢であったファッションデザイナーを目指して、東京の服飾専門学校やファッションデザイナーの元で勉強をしてきました。
その生活の中で、特にここ3年ほど、自分のファッションデザインってなんだろう、ということをずっとずっと考えていました。それは自身の生活の在り方や、食事や、周囲の環境から考えることにも強く繋がっていきました。
同じ頃、地元にあった貸し農園で野菜作りを始め、そこで食べ物を自分で作る喜びを知ったり、植物の生命力に感動したり、土や緑の匂いの気持ち良さを知りました。
その経験もあって、ファッションも素材のはじまりから深く関わって作っていけたら最高だな〜と感じるように。自分で育てた野菜を食べるのもこんなに楽しいことなのに、自分が育てた綿を糸にして、布にして、服にしてって、、楽しさどこまでいっちゃうの〜?という。笑
そんなことから、”田舎”というものに憧れを抱くようになりました。私の中の田舎像といえば、茨城にあったという祖父母の家に幼い頃に行った薄い記憶と、学生の頃の自然教室の風景と、テレビでみたイメージ程度。畑や田んぼがたくさんあって、人通りが少なくて、のんびりしていて、野菜とかおすそ分けしてもらえたりして、、? 実際の田舎暮らしというものは全く知りませんでしたが、想像しただけで、気持ちいい生活なんだろうな〜と。同時に、知らないからこそ憧れているよりも今東京から離れて、早いうちに田舎暮らしというものを実感してみたいとも考えていました。
そんな矢先当時のアルバイト先から、お店を年内で閉店させます というお知らせが。これは、いよいよなのか、、?と。更に、それから間も無く。お世話になったファッションデザイナーさんから、「広川町という町でものづくりに関連した地域おこし協力隊の募集があるけど、ちーちゃんどう?」という連絡が。
正直、、今だ〜!という気持ちになりました。笑
そして、現在に至ります。これがご縁というものなのかな、、と不思議な気持ちになるくらいに早々と広川町への転居が決まっていきました。

それから、広川町にきてまず何がしてみたいかと思った時に、真っ先に和綿栽培が思い浮かびました。
聞いたところによれば、昔は広川町でも綿栽培をしていた時代もあったそう。その歴史がある土地ならきっと土壌も綿栽培に適しているのではないかと思いました。
ありがたいことに、私たち協力隊には町での活動をサポートしてくれるおばちゃんがついていてくれています。広川生まれ広川育ちで、地元では顔の知らない人は殆どいないと言われる広川町のスペシャリストです。その方に和綿栽培の畑について相談したところ、すぐに「貸してくれる畑あるよー!」と。!これまた早々と十分な広さの畑を無償でお借りできることに。ありがとうございます。。
次なるステップ、和綿のタネの入手。こちらは徳山大学教授の大田康博さんのご協力のもと、兵庫県西脇市で活動されているコットン栽培プロジェクト”365cotton”(サブロクコットン)さんの元に訪問させていただき、タネを譲っていただくことができました。ありがとうございます。。!!
こうして私たちひろかわ新編集の和綿栽培のプロジェクトは、たくさんの方々のご協力のもと始まりました。
現在、品種や土の状態によって成長具合に差はあるものの、早いものは花を咲かせ、実を膨らましています。今年の収穫量は恐らくたくさんとは言えないと思うのですが、ゆくゆくは畑で採れた和綿だけで衣服に仕上げるまで取り組んでいこうと考えています。そこまでは時間ももちろんかかり、すぐに成果が見えるものではありませんが、今広川町に居るからできる活動として楽しみながら、育てていきたいと思います。
また、和綿畑で棉の収穫や糸紡ぎなど、季節に応じてワークショップなど開催できるようにもしていきたいと考えていますので、またその際はお知らせさせてもらいます!

西脇市、365cottonさん訪問や今までの和綿栽培の過程について、過去のFBの記事で記録しています。よろしければご覧下さい〜。

fb/365cotton訪問レポート

fb/ 和綿成長レポート


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