ゲストハウスOrigeの在る吉常という地区はかつて竹工芸で栄えた地域です。
お話しを聞くと其処此処で「昔は竹細工の工場だったんだよー」なんて声が上がります。

そんな中、現役で竹工芸を作り続ける永野さん。
(永野さんの作品はOrigeでもご覧いただけます。)

時々相談に伺うのですが、いつも竹を編んでいます。お話をしながらでもスルスルと籠が完成していきます。
「息をするように」と例えがしっくりくるんですよね。
作り始めて60年という歳月がこの光景を作り上げているのだと思うと、なんだかお話しすることももったいないようの思えたりします。
最近では様々な技術は公開されていて便利になりました。YouTubeを見れば大概の作り方は学べます。
しかしそれだけでは、年月をかけて獲得した技術の向こう側には決してたどり着かないでしょう。
確信はないですが、本物の職人を見ると確信します。

雨降る月曜日に。

 

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