10月24日、Kibiruにて「いとへんuniverse」の葛⻄郁子さん (⻄陣絣加工師) 、白須美紀さん (工芸ライター)をお招きしてのトークイベント、「⻄陣絣×久留米絣 《絣》フカボリトークの会」を開催しました!
まずは、西陣絣についてお二人に語っていただく第1部。
葛西さんからは戦国時代に始まるといわれる西陣絣の歴史の大きな流れと、絣加工師の作業工程について、また西陣絣の現状についても話していただきました。
白須さんは「いとへんuniverse」の成り立ちから、ワークショップや大学との協働、商品開発などこれまでの活動について、そしてコロナ禍を経ての西陣絣のミライを開いていくために企図していることなどを話していただきました。
お二人の絣愛と、西陣の絣を途絶えさせてはならないという熱い思いをひしひしと感じる内容でした。
続く第2部は、久留米絣広川町共同組合の括り職人・園木新一郎さん、坂田織物の坂田和生さんにも加わって頂き、西陣絣と久留米絣を作り手、伝え手の立場から語る座談会。
行政による伝統工芸の後継者育成制度を利用し、師匠の徳永さんの元に通ったという葛西さんの修行時代のことや、対照的に一つ一つ自分でデータを取るところから仕事をスタートした園木さんの話。
また、白須さんの先染め織物への愛着や、坂田さんの今後10年への壮大な展望など、興味深い話題がいくつも飛び出しました。
会場では、京都から持参された昭和30年台の西陣絣の見本裂や「いとへんuniverse」のオリジナルプロダクトなども紹介され、参加者の皆さんがそれを手に取りつつ、白須さん、葛西さんと話し込む姿も見られるという、熱気にあふれる会になりました。
葛西さん、白須さん、坂田さん、園木さん、そして会場参加いただいた皆さま、インスタライブでご視聴いただいた皆さま、本当にありがとうございました! (冨永)