田んぼというのは不思議な場所です。
今まで土だったところに、田植えで急に大きな池が出現して、日々すくすくと育つ稲は景色をどんどん変えていきます。
今の広川町は田植えの直後。まだ丈の低い苗の間に覗く水面は、山や空を写し込む装置のようでもあります。
田舎とは「田」と「舎(いえ)」と書きます。
「米作りをして暮らす場所」というのは、シンプルで満ち足りた必要十分な営みの場、ということなのだと思うのです。
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