2月10日(日)に、リトルトーキョーで開催された糸偏産業・合同企業説明会に参加しましたー。
富士吉田、遠州、近江湖東地域の企業や自治体のほか、お隣大木町の宝島染工さんなど7社に対し、会場に来てくれた人はなんと65名!華やかな都心を離れて「産地で働く」ことに関心を持つ人の多さに驚きました!
私たち「ひろかわ新編集プロジェクト」は、次年度に編集部員(地域おこし協力隊)の募集を予定していることや、同じくスタッフを募集している久留米絣の織元のことを話してきました。
プレゼンには熱心に耳を傾けていただき、プレゼン後もたくさんの人にお声掛けいただき、本当にありがたい時間となりました。
そこで私がお会いした人から、産地で働きながら、自らの創作活動もできる環境が欲しい、という声を多く聞きました。
そんな希望を持つ人が少なからずいる!と実感できたことは大きな収穫であり、全力でそのような環境を整えねば、と思えました。
なぜなら、私たちが目標としている地方創生とは、この町が持つ資源(人・モノ・コト)の魅力にひかれ、その上に成り立つ暮らしに共感してくれた人が集まり、自らの作りたいモノやコトを始めることで、また新しい人が集まってくる、という姿だからです。
その連鎖こそ、持続可能性と呼ぶのだろうと思っています。
もちろん、地方での暮らしや仕事は良いことばかりではない、というのは事実です。
機械織の工房は分業しているので、同じような作業をずっと続けることもあるでしょうし、仕上がった製品に触れる機会が少ないということもあるでしょう。
地方では給料だって高くはありませんし、同じような目標を持った仲間が少ないとか、「ものづくりが好き」だけでは続かないという話はたくさん聞きます。
なので、産地で働きたい人の希望と受け入れ側の希望とのミスマッチを防ぐためには、入る前の綿密な調整が求められるな、と思っています。
どの産地もそうでしょうが、その役割を担うコーディネーターの存否が、産地で働く人(=地方を拠点に活躍する人材)を増やせるかどうかの鍵を握っている。
私たちにとって今回の説明会は、受け入れ側の自覚について深く考える機会になりました。