東京に行ってきました。

そういえば、「東京」という言葉を使った記憶があまり無い。
その単語だけだとあまりに大きい範囲を示してしまうので関東の人たちは東京を地名で指すからだろうか。(新宿、渋谷、上野、代官山など)
それにしても生活拠点が関東から数年も離れると、今まで麻痺していた「大都市東京」を感じるようになってくるようだ。出発前「東京」をしきりに口にしていたように思う。

今回は神楽坂とスカイツリー付近のゲストハウスに一泊ずつ、計二泊した。かつては神奈川県に生まれ、東京で大学生生活と社会人生活を送っていたが東京のゲストハウスへ宿泊したのは初めてである。するとどうだろう、ゲストハウスに泊まるという行為が気分や目線を完全に「観光者」にしてくれるのだった。

ゲストハウスという空間、もしくはドミトリーのようなああいう旅人との近い距離感がそうさせるのか、昔遊びに来ていた場所も、なんだか初めて来た観光地のように感じるのは新鮮で不思議な体験だった。
そんな新たに手に入れた私の色眼鏡に映った東京は、かつての効率化を求めて出来上がった都市構造が、悲しいかな、それを「かつての功績」としてを無視する事が許されない場所となってしまっているように見えた。
現在では効率化するプラットフォームは標準化されているはずなのに、古い効率構造が其処彼処にくっついているので何をするにも一から作り直さないといけないように思えて、素直に東京って大変だなーと感じた。

東京を離れ、数年を経過した人にはぜひ、そのまま家に帰らず一泊もしくは二泊くらいはホテルやゲストハウスに泊まることをお勧めしたい。きっと今まで知らなかった「東京」を体感するのではないかと思う。
こうしてプチ東京滞在が始まった。

 

つづく

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