山村省二さんの畑で育てている藍の写真です。葉っぱが一枚だけくっきりと藍色なのがわかりますか?
藍の葉にはインディゴという藍色の色素が含まれています。
元気な状態の藍の葉は、他の多くの植物と同じような緑色。しかし、この写真のように何かの理由で枯れてしまった時には、葉の中の色素が酸化して藍色に変わるのだそうです。
この自然の持つ不思議な作用を見た誰かが、「この色を身につけたい」という思いで、試行錯誤の末に藍染めにたどり着いたのでしょうか。
世界中で長い歴史を持つ藍染めのはじまりは、もしかしたらこんな1枚の葉っぱだったのではないか。ふと、そんなことを考えてしまいます。 (冨永)