この久留米絣を初めて見た時、目を奪われてしまって動けませんでした。

使われている色は藍と白と縹色(はなだいろ)の3色だけ、文様は四角形を巧みに用いた十字と格子の幾何学模様。
藍染めの色も幾何学模様も久留米絣の基本要素ですが、ハッとするようなデザインの新しさがたまらなく魅力的です。

これは、明治〜昭和初期の間(年代が不確かで申し訳ありません!)に作られた、藍染め手織りの1枚。
確かな技術に支えられてたくさんの斬新なデザインを生み出してきた久留米絣。その面白さを、時代を超えて感じさせてくれる作品です。 (冨永)

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