広川町は小さな町ですが、至るところに神社や祠があります。
お邪魔してみると掃除が行き届いているところが多く、今も地域の人々にとって大切な場所であることがわかります。
そして、神社の本殿の横に寄り添うように護るように桜の木が植えられていて、今の季節にはたくさんの花を咲かせています。
農業で生計を立てている人にとっては昔から、あてにならない自然が良い実りをもたらすように祈ること、折々の祭りで生活のリズムを生み出すことはとても大切な営みであったに違いありません。
人々の営みが文化を作り、地域の固有の表情を生み出します。
緑豊かな町の景色は、決して自然のそのままではなく、この土地で生きてきた人々の暮らしによって作られ維持されてきたものです。
だからこそ、初めて訪れた人にもどこか懐かしくホッとする景色なのだと思います。 (冨永)
さまざまの事おもひだす桜かな 松尾芭蕉