先日、広川町で定期的にワークショップが行われている「親子ほうさくクラブ」に行ってきました。
毎回内容は様々ですが、町の伝統的な取り組みがそのままワークショップとして体験させていただけるようです。

今回はなんと!しめ飾りを作るというもの!

しめ飾りって作れるの?と思う方も多いのでは!
稲作で残った藁(わら)をそのまましめ飾りにしてゆく工程を体験できるなんてちょっと感動でした。
田んぼの多い地域ならではかもしれません。買ったものとは全然意味合いが違ってきます。
我が家で作ったしめ飾りで新年を迎えるってなんて贅沢なのでしょうか。

会場に入ったら早速制作に入りましたが、作り方は簡単〜というわけにもいきません。ベテランのお父様やお母様のご指導を基に進めていきます。
とにかく藁の状態から木の棒でトントン叩いてほぐして、束ねてよじって、輪っかを作って結んで出来上がりなのですが一つ一つの作業は案外に難しく、下を向きながら集中しつつおしゃべりもしながらコツコツと作っていきます。

手元だけ見ていると本当にただの手仕事作業なのですが、出来上がってみると(不格好ながらも)何か神聖な雰囲気が漂ってきます。この感覚は本当に不思議なものでした。

さっきまでガサガサ作っていたものなのに仕上がってみると、厄や禍を祓ったり御霊代(みたましろ)・依り代(よりしろ)として神がここに宿る印ともされる「しめ縄飾り」になってしまう。

極端に要約してしまえば「人の手から神が宿る」と成る訳で、日本には古くから「 八百万の神」(やおよろずのかみ)という信仰もありますし、そういった古くから受け継がれた精神が「つくる」ということに集約されているのだろうな、なんて、そんな想いになるのでした。

考えてみれば、社にある大きな「しめ縄」だって天から降ってくるわけでもないですよね。人が丹精込めて作っています。なんだかありがたいものです。

何はともあれ、不格好ながらも大満足な仕上がりでした。
本当にありがとうございました。

 

そして、大掃除はお早めに。

 

 

 

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