いとへんuniverseの久留米絣産地見学2日目、お仕事の都合で葛西さんは一足早く帰京。白須さんと共に、さらに久留米絣産地を回ります。
本日の1軒目は山村健さんの工房へ。
藍甕の並ぶ染め場を見学し、健さんの自在なデザインの生地を堪能した後は、白須さんのたっての希望による、ヨコ絣の織り体験です。
「めっちゃ不器用なんよー、大丈夫かな」と不安を滲ませつつ機に向かった白須さんですが、抜群の安定感で見事に来年の干支の寅を織り上げました。
手織り生地を持っての健さんとの記念撮影、白須さんの笑顔が眩しいです。
そして午後は、大木町の「宝島染工」さんに伺いました。
代表の大籠千春さんは、天然染料の手染めによる中量生産、というあまり世にないスタイルの工場を立ち上げた方。
理念と姿勢がまっすぐで、何をお聞きしても納得がいく答えを返してくださる大籠さんのお話に、同行した綿貫さんも含め、3人で聞き入ってしまいました。
大籠さんの貴重なお話、詳細は白須さんがいずれレポートしてくれるとのことですので、楽しみに待ちたいと思います!
西陣絣を知ることで久留米絣のことが今までよりも理解できるのではないか、というのは私自身が京都で強く感じたことです。
似て非なる二つの絣の共通点と相違点、その比較によってより明確に久留米絣のことが見えてくるのは非常に面白い体験でした。
今回の訪問が、葛西さんと白洲さんにとって同じように実りある、面白い体験となることを願ってやみません。
西陣絣と久留米絣、絣でつながる二つの産地として、これからも交流や協働の機会を積極的に作っていきたいと思っています。 (冨永)