Origeの畑で種から育てた綿花を、Kibiruで糸つむぎしてできた糸をかぎ針あみにしました。
大切につむがれた糸はふわふわのところとキュッとしまったところがあり、編んでいる時も編み上がった後も、その変化の部分が関わったスタッフの手を感じさせて愛おしいです。

今回、私も糸つむぎに少々参加しましたが、実はその前の準備にもたくさんの手間がかかっています。
綿花からひとつひとつ種を取りのぞき、何度も梳いて繊維の流れを整え、ピンセットでゴミとりをして…という準備工程をどれだけ丁寧に行うかで、糸のつむぎやすさが格段に違う、ということが分かって驚きでした。

筑後地域は江戸時代のはじめごろには綿の産地のひとつでした。筑後川沿いで、綿花の栽培が行われていたそうです。
そして、その土地に誕生した久留米絣は現在まで作られ続けています。
そういった歴史を背景にしている「ものづくり」の町・広川にOrigeやKibiruが作られたのは、江戸時代に蒔かれた種が現代になってぽっこりと芽を出したようなもの、とも言えるのかもしれません。

糸づくりについてはKibiruのアカウントでも紹介されていますので、併せてご覧くださいね。 (冨永)

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