久留米絣の産地、広川町にいること
広川町に来て、絣の職人さんのお話を伺う機会が多くなり、作られている背景や行程、職人さんの思いやこだわりや挑戦を知ることで久留米絣の生地の価値を自分なりに、こういうところがいいなと感じるようになりました。そうやって久留米絣や他の産地の生地なども出会うことができれば、その先にあるその生地をどう使ってみたいか?と一人一人が発信力を持っている時代なのでクリエイティブなアイデアに繋げたり、生地の新しい需要や生産にもつながるのかもしれません。「布」がいろいろな場所で作られ、時代に合わせて変化している様子はその土地の歴史や人をすごく感じることができるものな気がします。布に限らず、ものづくり全般に言えることだと思いますが、自分は布や糸が好きなので地域をテキスタイルで見せる場所があったら面白いだろうなと感じてきました。例えば、せっかくこの場所にいるならやってみたい生地の開発や、生地の使い方や、誰でも服がで作れるファッションの提案ができる場所、もちろん自分自身もいろいろな生地を知り、作ることに繋げたいと思っています。
今、不思議な縁で久留米絣の産地に来て、久留米絣を丁寧に知ることができたのですが、他の産地ではどんなものが作られているんだろう?と知りたくなってきました。
そんなとき、尾州産地の研究をされていた徳山大学の大田先生から、全国のテキスタイルの産地で、ソーシャルな活動をされている方達の取り組みを知り、問題や課題を共有したり繋がりを作ることを目的とした会を開催するよ〜と誘っていただきました。まだ始まったばかりの広川町取り組みを、さまざまな産地の方に知ってもらうこと、他の産地での取り組みを知ることが今後自分の活動にもとても大きな学びになると思い参加させてもらいました。
(参加者して活動を報告されたの皆さんのマップを描いてみました。似顔絵にてなかったらごめんさい!)
なぜ産地を超えたつながり?
今回の産地間ネットワーク交流は、愛知で活動するterihaeruのデザイナーの小島日和さんがブログで、お世話になっている職人さんが病で倒れられた悲痛なお気持ちと技術の継承の問題などを投稿されていたのを読まれた大田先生が、尾州産地で蓄積された技術に関心を持つ人は他の産地にもいるのではと感じたことがきっかけだったそうです。リアルな世界で繋がりができれば、産地を超えた職人さんのネットワークをバーチャルな世界でも維持・発展させることができるのではないかというところから、各産地でソーシャルな活動をしている人を集め、皆で問題を共有し、議論・交流できる場を作ったらどうか、と考え今回の開催に繋がったそうです。
広川町の地域おこし協力隊としてと、クリエイターとしての視点から、「ものづくりの伝統がある町における、もの作りスペースの可能性」とうタイトルで、久留米絣の産地である広川町でファッションやテキスタイル、仕事作りをキーワードに「 Kibiru」や「Hodoku」という2つのもの作り場所を作っていること、またこれからどんな場所にしていこうとしているのか?自分自身が広川町に来て、絣などに触れどんな可能性を感じたのか?などこれからやってみたい種のようなお話や、ひろかわ新編集の活動を発表させてもらいました。
人を知れることでより他の地域が身近に感じたり、知るきっかけになりとても嬉しい機会となりました。またそういった方々に今、広川町という場所でこんなことが動いているよと知ってもらうことができ有意義な時間となりました。ぜひ広川町にも遊びに来てもらえたらと思います。ものすごい情報量がたくさんあってまだ頭の中が整理仕切れませんが、いろいろな思いや取り組みに触れることで頑張るぞ〜という気持ちがと湧いてきました。
今回のミーティングの内容は、大田先生がとりまとめを作られどこかで読めるようになるそうです!またそのときはこちらでも皆さんの活動とともに紹介できたらいいな〜と思いました。次はいろいろな場所にも足を運びたいです。大田先生、宮浦さんありがとうございました!