今年に入ってからコロナウイルスの影響で人と集まる場や企画が軒並み中止に追い込まれています。
まさか3月に入るまで続くとは思わなかった方も少なくないと思います。
3月、卒業の季節ですが、各学校で卒業の自粛が行われています。健康も大切ですが、同時にやるせ無い気持ちが募るのも仕方がないのでしょうか。
先日、 Origeに1人のアーティストのご宿泊がありました。
伺ってみると、なんと、広川中学校で黒板に絵を描く、とのこと。
詳しくはこの自粛ムードの中、少しでも笑顔で行いたいという古川志乃校長の案で卒業式で黒板にサプライズを行うというものだったのです。
それだけでなく、広川のガーベラや絣でできた証書カバー、そして町内の皆さまからの寄せ書きなど、町内の皆様の心の暖かさが伝わるエピソードもたくさんありました。
そんな中、卒業式前日、「式が始まるまでは秘密」という条件で制作風景を拝見する機会をいただきました。
3年生の廊下に向かうと、先生たちが笑顔で教室をのぞいています。
その中ではアーティストの すずきらな さんは制作の真っ最中。
真剣ならなさんと廊下で笑顔で見守る先生方。その光景は本当に輝いていました。
消されることが約束されている一瞬の美しさを彩った黒板。そこに言葉も残されていませんが、卒業生の皆さまには必ず何か大切なものが残ると信じています。
全ての卒業生の皆さま。
ご卒業、おめでとうございます!
すずきらなさんのインスタグラム
https://www.instagram.com/ranas0803/
(西日本新聞WEB版に掲載されているページに制作中の動画がございますので是非ご覧ください。)