※2020年の「藍・愛・で逢いフェスティバル」は中止となりました。※

 

今年の「藍・愛・で逢いフェスティバル」のポスターには、広川町の「藍染絣工房 山村健」さんの写真が使われています。
どっしりと落ち着いた木造家屋の中で、山村健さんの染めた藍の久留米絣に囲まれていると、時間を忘れるような、心の奥がストンと落ち着くような気持ちになります。

藍染は藍の葉を発酵させて作る「蒅(すくも)」に、水や日本酒、貝灰などを加えてさらに発酵させた藍液を使って行います。
藍液は独特のにおいを持っていて、染めてから時間が経っていない布には、そのにおいが残っています。このにおいに防虫の効果があるため、昔から生活の布には藍染が用いられて来たのでしょう。

私はこの藍のにおいが大好きなので、空気まで藍で染められているような健さんの工房にいると、不思議なほど心が落ち着くのでしょうね。
健さんの藍染は深い藍色から浅葱色、白までのグラデーションが、モダンなデザインの中に息を飲むほど美しく配置されています。
ぜひたくさんの方に、手にとって見ていただきたいと思います。 (冨永)

※写真は「藍・愛・で逢いフェスティバル」ポスター(部分)より

 

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