これまで何度かこのブログでも紹介してきた「サンチカンサロン」。
これは私たちの企画ではなく、山梨県富士吉田市にある「ふじよしだ定住促進センター」さんによるプロジェクト。
幸運にもひろかわ新編集メンバーが三度、富士吉田に出向く機会をいただき、広く交流をさせていただきました。
これは本当にありがたき幸せです。
ゲストとして、私たちの取り組みを話したものの、実は、学んだのは私たちの方が圧倒的に多かった。これは間違いないです。
だって、古い歴史を持つ繊維産地である郡内産地(富士吉田市、西桂町)は、10年以上も前から東京造形大学との連携プロジェクト「フジヤマテキスタイルプロジェクト」に取り組んでいるし、2016年からは「ハタオリマチフェスティバル(通称ハタフェス)」を開催して、2日間で1万人以上集める大イベントを成功させるなど、繊維産地の「お手本」みたいなところなのですから。
その中心メンバーの1人で、サンチカンサロンの企画運営も担っていたのが、ふじよしだ定住促進センターの赤松智志さん。
彼は、慶應義塾大学総合政策学部在学中から富士吉田に関わり、株式会社studio-Lでのインターンシップを経て、2013年から富士吉田市の地域おこし協力隊員となります。ここで空き家再生プロジェクトに関わり、多くの空き家・空き店舗を改修しつつ、自らもゲストハウスSARUYAを立ち上げ、運営した経験もあります。
その後も、富士吉田市の移住定住窓口の職員として活躍する傍ら、NPO法人かえる舎を立ち上げて地元の高校生と地域について考える事業に取り組むなど、地域貢献の幅が広い広い。
まさに、全国の地方と呼ばれる地域が必要とする人材の「お手本」みたいな人です。
あくまで私の考えですが、人口減少で悩む地域にとって、もっとも深刻な問題は「人材の多様性の喪失」です。なので単純に人口を増やそうとしても、本質的な課題解決にはつながらない、地域が活性化することはないと思っています。
人口の総体で見ても、地域の未来は想像できません。そこに住む人、一人ひとりを見つめないと、地域の姿は見えてこないのです。
課題解決のために必要なのは、人材です。一見すると雑多で無価値なものに見える地域の資源を、価値あるものに変換できる人材。
地方のいろんな業界に、少数でいいから、彼のように、考えを深める力、人を巻き込む力、果敢に挑む胆力を持つ人材を確保したり、育てたりすることが必要なのです。
さてさて、前置きが長くなりましたが、そんな彼が広川町に遊びに来ますよー。ともに語らい、それぞれの分野で生かせるヒントをつかみましょう!
●開催日時:2020年2月22日(土)18:00~19:00
参加無料、トークイベントは申し込み不要です。
場所:Kibiru(福岡県八女郡広川町大字久泉814-1)
●ゲスト:
赤松智志さん(一般財団法人ふじよしだ定住促進センター)
森口理緒さん(富士吉田市繊維産業活性化地域おこし協力隊)