苺の季節が終わりを迎えています。
広川町の苺農家さんは5月中に畑の苺を根ごと抜いてしまいます。
また次の苗を植えるまでの準備に入るんですね。
知らない方も多いかもしれませんが、苺の旬は2月〜4月ごろまでです。
12月のクリスマスケーキにイチゴがよく使われるので、12月からが旬と思われている方も多いかもせれませんが、12月のイチゴは旬からずれているため、農家さんがものすごい手間暇をかけて作ったものです。お値段が高いのもそのためなんですね。
4月の後半から5月の初頭までのイチゴは(私はこの時期のものの方が甘くて好きなのですが)イチゴ業界では値段が下がります。暖かくなってくるので保存が効かないという理由もあるかもしれません。

広川町では「あまおう」農家さんがたくさんいらっしゃいますので旬の時期は町中にイチゴが出回ります。本当に嬉しいことです。この町にやって来て人生で一番苺を食べています。
そして、イチゴ大福。
イチゴ大福が珍しいものではなくなっていることは知っています。
コンビニや気の利いている和菓子屋さん、そしてイチゴ大福の作り方も確かにクックパッドのようなWEBサイトを除けば知ることができます。
しかし、本当の添加物も入っていない旬のイチゴ大福を食べることはなかなか難しい気がします。なぜなら作ってその日に食べなければいけないからです。
イチゴは水分の多い果物なので熟れ易く足が速いです。暖かくしてはもちろんダメですが、しかし、冷蔵庫にいてれしまうとモチモチ感がなくなってしまうのです。
ですから、防腐剤などの添加物の無い本当の旬のイチゴ大福を食べるには
①とれたての旬のイチゴを使って
②その日に食べる
この二つの条件が必要となり、自然と産地でしか味わえないものになります。広川町もその条件を満たしている上にあまおうの産地でもありますので、地元のおばちゃんたちを辿り、幸運をお持ちであれば「旬のイチゴ大福」にありつける可能性はとても高いです。
私は幸運にも町に住んで2年目ですが、毎年いただいております。
食レポ記事では無いので割愛いたしますが、見た目も可愛いですが味も最高です。いつの日か世に出したい一品でもあります。

 

世に出したい。などと考えていたら、すでに海外から嗅覚を持った方々が広川町に駆けつけておりました。
ぜひ、スウェーデンで作りたい!と訪れたホレストさん。そして、同じく興味を持ったニュージーランドのクリスさん。
おばちゃんたちの講義(日本語)をとても熱心に聞き入っていました。
広川町のおばちゃんとイチゴ大福が世界を賑わす日も近いかもしれません。

 

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