「なんでもとことんやろうとしちゃうんですよ、私。ここ、って決めた目標まではどうしても頑張っちゃう。」

アスリートを思わせるまっすぐな目線で語ってくれる久賀真理子さんは、メニューの開発、調理、接客と、すべてを担当するスタッフとして、7月のオープンからKibiru Kitchenを引っ張ってきました。
小柄な体に手織りのヘアバンドや手染めエプロンなど、自ら作り上げた小物たちをいつも身につけている真理子さん。中でも「さをり織り」は、調理と並ぶ真理子さんのもう一つの大切な軸なのだそうです。

真理子さんが本格的に料理の勉強を始めたのは30代後半になってから。
「食べることに関わる仕事がしたい」と、自宅で料理教室を開くことを決意し、働きながら調理の知識を学ぶために、クッキングスクールのスタッフになります。2年間でインストラクターの資格を取得して、調理と製菓の講師を務めました。
そして、念願の料理教室を開設し、15年ほど運営してきました。

すでに「料理に関わる仕事」という夢を実現している真理子さんが、Kibiru Kitchenに来てくれたのはどうしてですか?と聞いてみると、「やっと、私の悩みを解決してくれるものがやってきたんです。」という答え。

料理教室をしながらも、自分が作った料理を提供したい、いろんな人に食べてほしいという気持ちはずっとあったのだそうです。
ですが、実際に調理の仕事に携われるのは週1、2日。これでは自分の店を構えるのはあまり現実的ではない、と感じていたところに、週末だけ営業するkibiru Kitchenの担当者になりませんか、という提案が舞い込んだのです。
「提案を受けて、考えもせずに即決しました。そして、一度も訪れたことがなかったKibiruに来てみたら、調理の場所だけではなく、大好きな〈さをり織り〉の機まである。ちょっと運命を感じた瞬間でしたね。」

プロ用の機材が揃ったキッチン設備、ミシンなどの洋裁設備、そして〈さをり織り〉と、Kibiruを人の形にしたら、ちょうど真理子さんのような人物なのかもしれません。人と場所がそんな風に響き合う、幸福な出会いを経て生まれたのがKibiru Kitchenなのです。

「広川町はフルーツの産地なのに、今はフルーツを使った特産品が身近にないんです。今後は、あそこのお菓子美味しいよね、ってお取り寄せしてもらえるようなものを作っていくのが目標です。」

広川町の美味しい果物や煎茶に、真理子さんのひたむきな情熱が加わって開発されるメニューを全国に届けたい。その第1歩として、まずはKibiruや真理子さん自身のファンを増やして、近くの人に来てみたいと思ってもらえる場所にしていきたい。
次なる目標に向けて、真理子さんは新しいレシピの開発や実験にとことんチャレンジし続けています。

「私とお話ししたい人はKibiru Kitchenに来てください。美味しいものも付いてきます!」

Kibiru Kitchenは毎週土日の13時からオープンです。Kibiruの土間でみなさまをお待ちしています! (冨永)

※久賀真理子さんのホームページInstagramもぜひご覧ください!

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